リン飽和

長らく取り組んでいた斐伊川下流水質の長期経過論文、今日は集中的に取り組んで決着をつけました。予測した通りの結論になりました。
この調子でいくと、現在のN:P=18が10年後には11にまで低下します。宍道湖でも温暖化によってリンリッチになりやすいのに、流入水までリンリッチになったら完全に窒素制限になって、ますますラン藻類が増えやすくなります。大変!やっぱり宍道湖は塩分を調節するしか水質を維持する方策はなさそうです。
元はと言えば森林が「リン飽和」になっているからで、どうしてこれまで「窒素飽和」だけが注目されてきたのか不思議です。