アサザと水位変動

このところの雨続きで、屋上のアサザ水槽は一気に水かさが増したハズと見に行きました。容器の縁までいっぱいになった水面を、見事に葉が覆っていました。

表面の葉を除くと、水面まで追いつけなかった葉が黄色く変色していました。

よく観察すると、まだ水面まで達していないけれども元気そうな芽生え直後の葉がいくつか水中にありました。大きく展葉してからは水位上昇に対応できず、芽生えたばかりの葉はその時点での水面まで頑張って伸びることができるのではないかと思いました。

たった数日で30cm以上上昇するような水位変動には対応できるたくましいアサザですが、トチカガミとの戦いは完敗のようです。トチカガミアサザを半分づつ植えた水槽、1年を経てほとんどトチカガミになりました。これまで国内で観察した限り、トチカガミが生えているところにアサザが混ざっていることはなかった経験と整合的です。

こういった種間競争を含め、アサザについては盛衰の原因が生態学的にきちんと解明されることなく、水質浄化機能とか自然再生のシンボルとかに担ぎ上げたことが、今日の混乱の元になっていると思います。