飲酒年齢引き下げへの懸念

昨日に引き続き、かな・ちかメールNo.202から「酒・たばこを飲める年齢を18歳に引き下げを検討していた自民党、なぜ?」の一部を抜粋します。
自民党の特命委員会がまとめた政府への提言に、飲酒や喫煙ができる年齢の引き下げが盛り込まれたことについて、文部科学部会が「教育現場に著しい混乱をもたらす」などとして、引き下げに反対する決議を取りまとめたと報道されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150917/k10010238831000.html
アメリカでは一度は飲酒年齢を引き下げたものの、飲酒事故が多発したために解禁年齢を21歳に引き上げています。この機会に飲酒についてはむしろ引き上げる方向の議論が出てもよいと思います。
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警察庁が発表した「年代別飲酒運転死亡事故数と死亡事故率」(平成22〜26 年の累計)では、40代、50代、60代は死亡事故率が4.9%、4.3%、4.2%といずれも5%未満であるのに
対して30代は5.6%、20代は7.0%、10代は9.1%(!)という、若いほど死亡事故率が高いという顕著な結果が出ています。
http://www8.cao.go.jp/alcohol/kenko_shougai_kaigi/wg_kyouiku/pdf/wg2/s5-1.pdf
ここ最近、若者による飲酒運転による死亡事故が目立つ、と先回のメールでも危機感を表明していましたが、18歳から免許取得可能となる若者が、18歳から飲酒することについてもお墨付きを与えられるとどうなるのでしょうか?

アメリカでは一旦飲酒の解禁年齢をいくつかの州で引き下げたものの、若者による飲酒事故が増大したために1988年にすべての州で解禁年齢を21歳まで引き上げています。
諸外国の苦い経験を他山の石として、日本でも飲酒の解禁年齢の引き下げは絶対に行わないでほしいと思います。