認知症と聴覚

「認知症の最大の要因は聴力」とガッテンでも紹介されていますが、今年89歳になる父を見ていると本当にそうだと思います。
何度か聞き返すようになった時に「聞こえてないの?」「いや聞こえている」で済ませていたのが敗因で、やはり聞こえていないのではと耳鼻科で検査したときには、補聴器が必要なレベルでした。市の認定はずっと要介護1で変わらなくても、その間に認知症は進んでいたようで、補聴器を試しに借りて使わせたら数日で紛失してしまいました。もっと早くに使わせるのだったと後悔しました。
ガッテンには自分の聴力の低下に気づくヒントが書かれていますが、別居している親だと、親が自らの変化に気づくことはまず無理です。その場合、実家に行ったときに、テレビの音のボリュームをチェックするとよいと思います。父の場合、今から思えば認知症かどうか判断に迷っていた頃に、テレビのボリュームを大きくするようになっていました。今では私には頭痛がするほど大きな音で聞いています。あまりに大きいので私も大きい音に慣れてしまって、子供達が帰省して聞いている音が少し小さく感じるようになっています。
働いている間は職場の健康診断で聴覚も検査してもらっているので安心ですが、定年後は父と同じ部屋でテレビを見るのは成るべく避けないと、と思っています。

(追伸)

今日は最終年度を迎える科研費プロジェクトのサンプル分析で産総研にいます。先ほど14時46分、1分間の黙とうを行いました。国内の全ての職場、学校で行っていて当然ですが、実態はどうでしょう。少なくとも東大では、事前に黙とうを行うとのアナウンスは流れていませんでした。2年前につけたカーナビが「今日は3月11日、コラムの日です。」とアナウンスしていて、これを作った人や、こんなカーナビをデフォルトでつけているメーカーのセンスを疑いました。

https://twitter.com/Masumi_Yamamuro/status/1104922542723162113