地ハチミツ

養蜂家への弟子入り初日、今後の予定や注意事項の説明だけだったのですが、余談で面白い話を聞きました。

西洋ミツバチはその状況で最も効率良く蜜を集めることができる花だけ利用するので、この業者は土木研究所に植わっているユリノキの蜜を販売していて、全国でもユリノキ蜜はここだけなんだそうです。確かに、ユリノキが集団で植わっているとしたら街路樹くらいで、街路樹は剪定しますから花が大量に咲きませんね。
ということは、その地方でしか咲かない、もしくはその地方だけに集団で大量に咲く花をうまく利用すれば、地ビールならぬ地ハチミツとして、街興しに役立つかもしれません。

今日の説明会で「ハチミツは花が違うと全く風味や味が違う」ことをすごく強調していましたが、ハチミツは風味、味、堅さ、色など、本当に千差万別なんです。その点、日本酒と違って見た目だけでも個性が分かります。また、蜂が大量に蜜を集めるためには花が健全に咲くこと、そして蜂が農薬にやられないことが求められますから、ハチミツが取れること自体、ある程度、減農薬の証明になり、農業が盛んな地域であれば、作物全体への好印象につながると思います。
一石二鳥じゃありません?