マラソンを科学して目標タイムで完走!

つくばマラソンの大会テーマは「マラソンを科学する」で、私もオリジナルに科学して大会に臨みました。
夏までは筋肉もないのに毎週末20km以上走って故障したことを、以前に紹介しました。「走る筋肉は走ってつける」とよく言われますが、それはある程度の筋肉がある方にはよくても、シロウト、特にもともと筋肉が少ない女性には全く当てはまらないのだと悟り、それからは走るのは1回4km、週16kmくらいまでにして、特に下半身の筋トレに励みました。
それでも大会2週間前の測定でほとんど筋肉量が増えていなかったので、残りの2週間は減量と腹筋・背筋の筋トレに集中し、カーボローディングは一切やりませんでした。
カーボローディングは筋グリコーゲンを高めるのが目的ですから、私のように普通の女性並にしか筋肉がない人間には、貯め込む筋肉がそもそも少ないのですから、全く無意味です。代わりにレース当日は塩分配合と無配合のブドウ糖タブレットを各8個ずつ用意し、約4km毎に、発汗量に合わせてどちらかを必ず取るようにしました。
背筋と腹筋は、人並みにしかない下半身の筋肉で楽に走る決め手となる前傾姿勢の維持が目的でした。そして前傾姿勢で走り、かつ、脳の糖分不足での痛み信号が出ないくらい糖分を取っても足が痛くなったら、これは本当に筋損傷を起こしていることになるので、走っている最中に足が痛くなるたびにアミノバイタル粉末を飲みました(結果としてレース中、3回飲みました)。以前に脳脊髄液減少症疲労・痛み緩和の実験を一緒に行った味の素の大谷先生から、「アミノ酸の服用は筋損傷の回復や痛みを軽減する」と教えてもらっていたからです。
結果、一般女性並の筋肉しかなく、かつ、9月は乗船でほとんど運動せず、10月、11月もほとんど走らなかった私の本日のつくばマラソン完走タイムは目標だった5時間切りを軽く達成し、4時間45分08秒でした。昨年は5時間2分27秒でしたから、17分近くタイムを伸ばしたことになります。この調子で2年後の還暦までに4時間半切りを果たしたいと、欲が出てきました。
交通事故後にひどい全身疲労と高度な記憶障害が起こったのは脳が原因に違いないと判断できたこと、脳脊髄液減少症が原因と分かった後にブラッドパッチでも取れなかった慢性疲労アミノ酸服用で克服したことなど、全て科学的に仮説を立てて自身で実証実験した結果で、科学を仕事に選んで本当によかったといつも思っています。マラソンについても改めてそう思いました。