研究集会報告

湖沼生態系再生研究会(手賀沼モデル)第4回

昨日開催した「湖沼生態系再生研究会(手賀沼モデル)」では、千葉県環境研究センター水質環境研究室の平間幸雄先生から、手賀沼の水質について解説いただきました。 手賀沼は面積6.5平方キロ、平均水深0.86mという、浅くて小さな湖です。かつては畑や林だっ…

シンポジウム報告 〜秘められた砂の力・・・決して美しくない微生物による水質浄化

9月12日に行われた陸水学会公開シンポジウム「霞ヶ浦の水質―古くて新しい問題―」では、中本信忠先生の「生物による浄化の仕組みの再認識」と、沼澤篤先生の「霞ヶ浦の沿岸帯と水質保全」から、一見不毛に見える砂場が、そこに生息する微生物と濾過作用によっ…

シンポジウム報告「霞ヶ浦における内分泌撹乱化学物質の影響について」

9月12日に行われた陸水学会公開シンポジウム「霞ヶ浦の水質―古くて新しい問題―」から、今日は国立環境研究所の鑪迫典久先生のご発表を紹介します。ある研究者が、霞ヶ浦に生息するヒメタニシの性比が偏っているとして、環境ホルモンによるメス化の可能性を指…

シンポジウム報告「霞ヶ浦への人工化学物質の流入−危惧されるヒトへの影響−」

9月12日に行われた陸水学会公開シンポジウム「霞ヶ浦の水質―古くて新しい問題―」から、ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議の水野玲子先生のご発表を紹介します。 水野先生は私同様、霞ヶ浦を水源とする水道水を使っています。霞ヶ浦は本来は水道水にす…

陸水学会公開シンポジウム「健全な霞ヶ浦を取り戻せるか?」

昨日9月12日の陸水学会は、午前午後に分かれて、霞ヶ浦に関する2つのシンポジウムがありました。午後は以前にお知らせした、私がコンビーナーを務めた、水質に関するもの。午前は「健全な霞ヶ浦を取り戻せるか?」とのタイトルで行われた、主として生態系に…

ミニシンポジウム「陸水学会の現状と今後を考える」

今日から始まった陸水学会水戸大会は、ちょっと変わったプログラム編成で、初日の午前がポスターセッションでした。陸水研からは修士2年全員の4名がポスター発表で、9時半から12時までの長丁場を最後までしっかり説明してました。 午後は博士3年生の発表…

一目瞭然 野尻湖水草消滅原因

22日は21日のシャジクモシンポジウムの巡検で、野尻湖を船で湖上から観察しました。写真は長野県が行った、水草復活対策施設です。二重網でソウギョが入らないようにしただけで、ご覧のように沈水植物が復活しています。この中にはシャジクモ類も生えている…

車軸藻シンポジウム in 野尻湖

平成19年7月21日(土)13:00〜17:00、信濃町公民館野尻湖支館にて表記シンポジウムが開催されました。野尻湖は昭和63年に淡水赤潮が発生し、現在は指定湖沼ということで、水質に関する地元の関心も高いようでした。 以下、各講演のうち、面白いと思った部分の…

湖沼生態系再生研究会(手賀沼モデル)第2回

6月13日に第1回の様子を書きました表記の会の第2回が、昨日、7月11日に、自然環境専攻講義室で行われました。今回は千葉県立中央博物館の林紀男先生に「沈水植物の生育環境」とのタイトルでご講演いただきました。 海外の沈水植物が繁茂している湖沼では、…

琵琶湖の水草問題の現状と課題

今日29日のブログは、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター「湖岸生態系保全・修復研究会(第1回)琵琶湖の水草問題の現状と課題」を聴講してきました。ご講演の内容と感想をご報告します。 - 浜端悦治「琵琶湖の沈水植物群落の変遷と水質変化−中国エルハイで…

湖沼生態系再生研究会(手賀沼モデル)

昨日6月12日に柏キャンパス環境系棟1階FSホールで、表記研究会の決起集会を開催しました。代表は埼玉大学大学院の浅枝隆先生、事務局は私です。 この会を計画したのは、以下の理由からです。 湖沼生態系の保全・修復および管理に関する研究は多くの湖沼で必…

ExTEND2005成果発表会 

ExTEND2005成果発表会で、昨年度半年間のFS(フィージビリティ・スタディ)の結果を発表してきました。 もともとは内分泌攪乱物質研究の公募なので、他のご発表は(当然ながら)、みな動物が対象で、シャジクモ衰退の一因として除草剤の影響を検討した私たち…

 2007年3月21日地理学会「環境」セッション

演題:九州島の地理条件が水質に及ぼす影響の一評価 が、学生のみなさんの研究にとても近い内容でした。 BOD, COD, 大腸菌数, TN, TP,ECと土地利用、地質、地形を多変量解析していました。これらのデータは年変動、季節変動が大きいので、地域性を抽出するた…